名古屋場所の「相撲のぼり」

色風景の詳しい説明

のぼりは「幟」と書いて目印のついた布という意味で、戦の場合は平安時代から、大相撲や歌舞伎の「興行のぼり」は江戸時代から歴史があるようです。力士や部屋の名前が書かれたカラフルな「相撲のぼり」の色使いのルールも興味深く、黒星がつかぬように"黒色"は使わず、勝負に茶々を入れたり水をさすことを嫌うため"茶色"や"水色"も使わず、スポンサーが赤字になってはいけないので"赤字"も使わないそうです。独特の文化が、分野それぞれの中で育ち、残っています。

"美しい"と感じる理由や思い出

小学生のころ毎年、大相撲名古屋場所のたびに、近所の相応寺(名古屋市の覚王山近くにある小さなお寺)が九重部屋(当時は千代の富士がスター力士)の宿舎だったため、夏休みは早起きして、歩いて朝稽古をよく観に行っていました。鮮やかな「相撲のぼり」がお寺の周りに並び始めると、あ?もうすぐ夏休みだなと感じたのを覚えています。今でも「相撲のぼり」を見るだけで、名古屋のじっとりした蒸し暑さと、耳につくアブラゼミの鳴き声が私の中に蘇ります。

色風景に出会える時期

7月
大相撲名古屋場所の開催中(暑い夏の早朝)

色風景に出会える場所

愛知県
名古屋市千種区の相応寺

居住経験

 

主要な色彩

たくさん

推薦者

川澄未来子

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