東京・哲学堂・六賢台

色風景の詳しい説明

東洋大学の創設者である哲学者の井上円了が、ソクラテス、カント、孔子、釈迦を祀った「四聖堂」を建設したのが、哲学堂公園のはじまりです。この四聖堂を当初哲学堂と称し、それがそのまま公園の名になりました。 精神修養のための公園にすることになり、1909年から1912年の間に哲理門、六賢台、三学亭などの建築物が逐次整備されました。  この他にも園内には到る所に哲学に由来するユニークな名前の坂や橋など七十七場が点在し、井上円了の場のネーミングに思想と世界観を垣間見ることができ、哲学と共にユーモアも感じます。  七十七場の名称の一部を紹介します。真理界・哲理門・常識門・髑髏庵・鬼神窟・時空岡・経験坂・唯物園・進化溝・数理江・神秘洞・原子橋・自然井・独断峡・倫理淵・理性島・心理崖・概念橋・主観亭・認識路・論理域・演繹観・帰納場・理想橋・無尽蔵・望遠橋・半月台。

"美しい"と感じる理由や思い出

哲学堂公園を訪れた時の不思議な感覚は、このような発想による建築物の有様は、古来からの世界の建築物を思い出すと肯定できるものですが、日本のこんなところに、こんな建築があるのだということには驚きました。井上円了という名前は知っていましたが、その人の思想がこのような形をとって存在していることの意味を考えさせられました。

色風景に出会える時期

いつでも

色風景に出会える場所

東京都
東京都中野区松ヶ丘一丁目34

居住経験

なし

主要な色彩

白, グレー, 赤, 緑(緑青色、焦茶色)

推薦者

永田泰弘

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