報告:2007年7月22日(日) 「クックラひるがの」見学会(外壁候補色の検討)

  • くらしの色彩研究会
  • 2007年12月26日

■ 2007年7月22日(日) 「クックラひるがの」見学会(外壁候補色の検討)

昨年9月に引き続き2回目の「クックラひるがの」見学会を催しました。
「クックラひるがの」は東海北陸自動車道(上り線側)ひるがの高原サービスエリアに隣接する商業施設として現在、建設プロジェクトが進行しています。(平成20年3月26日グランドオープン予定)
東海北陸自動車道とは名神高速道路と北陸自動車道を結ぶ総延長185kmの高速自動車国道です。平成20年7月には太平洋側と日本海側が直結される予定で、中部内陸地帯の開発と発展に大きな効果が期待されていますが、これに伴う岐阜県高鷲町の『地域活性化』と『文化の発信地』としての役割を担い「クックラひるがの」プロジェクトが計画されました。そこで我々L・Cは田園地域の景観に相応しい商業施設における色彩計画モデルを目指して、外壁からインテリアの色彩ほか総合的視点で色彩提案を続けています。

今回の見学会でL..C会員は、2007年度日本色彩学会全国大会で発表した建物外壁色の提案をもとに高鷲町クックラプロジェクトの現場においても、設計関係者と共に外壁候補色の距離ごとにおける実際の見え方を調査・検証し色彩提案いたしました。
プロジェクトのコンセプトに沿って色彩設計された主なる外壁候補色(ファールンレッド;① 7.5R2/4 )及び、近似色2色(② 7.5R3/6 ③2.5YR3/4 )の視感測色による視距離ごと(接触距離・個的距離・公衆距離・景観距離)の見え方の変化ほか、従なる複数の外壁色、窓枠色との調和についても合わせて検討を行いました。

その後、ダイナランドゆり園を見学しました。ダイナランドは、冬季はスキー場ですが、ユリ園は、夏季の土地の有効利用を図った新しい観光名所です。色鮮やかな様々なユリが咲き乱れ、高原の澄んだ空気と共に大変心地よい時間を過ごすことが出来ました。
昨年は、秋季、そして今年度は夏季といったように、異なる季節の「ひるがの」の魅力を体験することが出来、この経験を今後の「クックラひるがの」の色彩計画にも生かしていく所存です。