関宿小見学会

  • くらしの色彩研究会
  • 2010年11月03日

輝くような青空が美しい、秋晴れの11月3日、三重県の「東海道関宿」見学会が開催されました。

電車に揺られること、2時間弱。懐かしさを感じるような小さな駅、「関」に着きました。ここ東海道関宿は、歌川 広重の「東海道五十三次」に描かれている東西2kmに及ぶ宿場町。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、歴史的景観を大切に守っているところです。まずはぶらりと小散歩。昔の面影を残す家並みは、同時に現在の生活がそのまま息づき、それがここの魅力につながっているように感じます。
静かなひとときを楽しんだ後は、嘗ての旅籠である「会津屋」で素朴な郷土料理をいただきました。食事後も江戸時代の貴重な旅籠建築を観察すべく、関宿旅籠玉屋歴史資料館へ。「関で泊まるなら鶴屋か玉屋、まだも泊まるなら会津屋か」と謡われた関宿を代表する旅籠「玉屋」では、当時の道具や浮世絵を見学しました。他にも町屋の漆喰彫刻や細工瓦、庵看板等の江戸の細部意匠に感心したりの、おだやかながら充実した時間を過ごすことができました。