納谷嘉信記念シンポジウム 開催報告

  • 視覚情報基礎研究会
  • 2011年01月04日

2009年5月に永眠されました納谷嘉信先生は,色彩学研究の発展とともに,
色彩学の若手研究者の育成に情熱をもってあたってこられました.先生の
ご遺志を継ぐために,納谷嘉信記念シンポジウム-新しい色彩学を目指して-
が12月11日(土)に慶應義塾大学日吉キャンパスで開催されました.シンポジ
ウムには,日本全国から106名もの参加者がありました.
この学術シンポジウムでは,はじめに,納谷先生とともに長年研究に携わっ
てこられた6名の研究者から,それぞれ異なったテーマでご講演いただき,
関連色彩研究の足跡を辿りました.
その後,今後の色彩研究を担っていく若手研究者の代表をパネラーに迎え,
最近の研究成果,さらに将来にわたって解決すべき問題点を会場の参加者と
ともに討論するパネルディスカッションが行われました.
シンポジウム終了後,場所を移して偲ぶ会が41名の参加者によって開催さ
れました.ご子息の納谷信氏からご挨拶をいただいた後,先生と苦楽を共に
された多くの方々から,写真やビデオを交えた懐かしいお話があり,故人を
偲びました.

日 時:2010年12月11日(土) 午前10時~午後5時
(シンポジウム終了後,偲ぶ会開催)
会 場:シンポジウム – 慶應義塾大学 日吉キャンパス 第八校舎1階 812教室
偲ぶ会 – 来往舎1階 ファカルティラウンジ

プログラム:
10:00 主催者挨拶 (色彩学会会長,シンポジウム実行委員長)
10:15 ~ 15:15 シンポジウム講演6件(途中昼食休憩1時間有り)
・側垣博明氏「最新の色彩調和研究」
・大田 登氏「納谷先生と測色研究」
・矢口博久氏「納谷先生とヘルムホルツ-コールラウシュ効果」
・橋本健次郎氏「光源の演色性評価方法-目立ち指数の開発と展開-」
・酒井英樹氏「Nayatani-Theoretical表色系とトーン概念」
・富永昌治氏「視覚特性を考慮した色彩画像処理」
15:30 ~ 17:00 パネルディスカッション「色彩学研究の将来動向」
・モデレータ 眞鍋佳嗣氏
・パネラー  堀内隆彦氏,溝上陽子氏,土田勝氏,大槻理恵氏
17:15 ~ 19:15 納谷先生を偲ぶ会