津島天皇祭見学会

  • くらしの色彩研究会
  • 2011年07月23日

津島神社の祭礼として500年の伝統を誇り、日本三大川まつりのひとつに数えられる尾張津島天王祭と津島神社の見学会を行った。
津島神社には、朱塗りの社殿が建ち並び、拝殿は檜皮葺きで切妻造り、その奥に祭文殿と釣殿、そして本殿がある。中世以来の文化遺産が伝えられており、尾張造の特色ある社殿は神社建築の傑作とされ、楼門・本殿は国重要文化財に指定されている。
天王祭は天王川に浮かぶ津島五車のまきわら船の提灯に灯がともり、津島笛を奏でながら、ゆうゆうと天王川を漕ぎ渡ると、揺らめく提灯が川面に映り、まきわら船はその美しさをさらに際立たせ、灯と水のドラマは頂点に達する。川面だけでなく人々の眼に映り込む光は、それぞれの想いも重ね合わせ、美しく印象的だった。無病息災を願う人々の思いは、今も自然と共に暮らす私達に受け継がれ、震災の多い日本で、歴史や伝統の中から今改めて見直すべき大切なものも見えてきたように思う。