研究会&講演会

  • くらしの色彩研究会
  • 2013年01月27日

1月27日、名古屋大学東山キャンパスにおいて、日本色彩学会くらしの色彩研究会&講演会が開催され、43名が参加した。
1部では、パーソナルカラー診断時に使われる“似合う”に着目し、どういう印象評価が“似合う”を構成しているのか、4人のモデルを使い、2色(ピンク、ブルー)4シーズン計8枚のドレープをあて、その時の印象評価をSD法を使い参加者全員で行った。集計結果をもとに、個々のプロフィール、評価項目の相関、因子分析、イメージマップの作成までが手順を追って示された。
2部では、名古屋大学大学院環境学研究科准教授 高橋晋也LC顧問に、SD法の誕生から目的、手順までを詳しく説明していただいた。SD法のメリットは、汎用性が高く、実施が簡便で、データの分析が早いこと。デメリットとしては、評価項目をうまく選ばないと、常識的な(発見のない)結果しか得られない。特に評価項目の選定は重要であり、正しい対義語の対であること。また、正しく双極的概念であること。など具体的な例を挙げて、わかりやすい説明をしていただいた。
今回の研究会&講演会は、知識を深めると同時にパーソナルカラーの“似合う”をSD法で解析するという実体験もでき、参加者の関心を高める有意義な研究会&講演会であった。