景色通信Vol.53『クリフトゥンの古城ホテル』

  • 環境色彩研究会
  • 2013年12月11日

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景色通信Vol.53
『クリフトゥンの古城ホテル』

クリフトゥンには、アビーグレン・キャッスルという、スパイスガールズやクリントン元大統領も宿泊した古城ホテルがあります。街にも綺麗な宿はありますが、こちらはひときわ重厚な外観の蔦に覆われるお城で、広い前庭は対照的にミニゴルフコースやクリークがありヘリポートも備えています。
ここでの見どころはやはりインテリアです。そのままずっと使われてきたステンドグラスや調度品の散策は、建物の構造からくる暗さもあり、特別な博物館体験のようです。また、食事の前に供されるウェルカム・シャンパンでは、集う人々がソファやコーナー、スツールに思い思いに腰かけ、話に華を咲かせます。長年使われてきた部屋でのこのような光景は、見ているだけでも格別な時となります。メインダイニングは、弁柄のような赤い壁にストライプのカーテンが映え印象的です。食事は美味。サービスもあたたかく、インテリア同様気さくながらも品格が感じられます。着席時にどこから来たのか聞かれ国旗が添えられますが、バカンスに訪れた国々のバラエティに富むとりどりの様が華やかです。
次回はミステリーハンター垂涎のアイルランドの知られざる古墳群についてお伝えします。(網村眞弓)


リラックスして幸せな一時を味わえる暖炉のあるバー。


古城ホテルへはヘリコプターでの乗付けも可能?!


窓辺から美しく整備された庭へと広がる美意識。


弁柄色の深さに包まれるだけでほっと出来ます。