景色通信Vol.58『オリンピック開催に向けてのヒント』

  • 環境色彩研究会
  • 2015年01月07日

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景色通信Vol.58
『オリンピック開催に向けてのヒント』

東京でのオリンピック開催に向け、オリンピック開催後の英国のカラーワーク、跡地開発のもようをお伝えします。
チューブと呼ばれる地下鉄通路はトレンドカラーにライティングされ、車内にも色を目印に使用し、かつての暗い雰囲気は微塵もありません。オリンピック跡地はクイーン・エリザベス公園としてEU圏でも最大の開発と言われ、一帯はカラフルなアパートや話題となったタワーも印象的に一大開発が行われています。
繁華街では名物の赤い二階建てバスに混じりエコな人力自転車が走行しています。ピカデリーサーカス駅前にはカラフルにライトが変わる、「信じようが信じまいが博物館!」と描かれたユニークな光景が登場します。
新設の一流ホテルの吹き抜けは光と映像がデザインをモダンに際立たせています。空港内でもサイン、オブジェは勿論、馬が傘を被るランプやLEDの植物が浮かび上がるガラスのパーティション、躯体の塗装やトイレにもトレンドカラーが積極的に取り入れられています。
いずれもユーモアと先端技術を駆使し、言葉が読めなくともどの国の人にも分りやすい、クリーンでモダン、明るく楽しいデザインです。(網村眞弓)


変色照明が気分を盛り上げるピカデリーサーカス駅前。


トレンドカラーにライティングされた地下鉄通路。


ヒースロー空港内にもトレンドカラーがデザイン。


霧深い中にあっても個性が輝くカラフルなアパート。