2016年1月24日(日)名古屋市「文化のみち(二葉館・旧春田鉄次郎邸)」見学・「フレンチレストラン イグレッグアサイ」新年会

  • くらしの色彩研究会
  • 2016年01月26日

2016年1月24日(日)
名古屋市「文化のみち(二葉館・旧春田鉄次郎邸)」見学・「フレンチレストラン イグレッグアサイ」新年会

数日前には大雪に見舞われ寒日続く中、雪解け眩しい晴天に恵まれたこの日、新春見学会と、参加者17名の新年会が開催された。
名古屋城から徳川園に至るエリアは、江戸から明治、大正へと続く名古屋の近代化の歩みを伝える多くの建物などの貴重な歴史遺産が残され、「文化のみち」と名付けらて建築遺産の保存・活用が進められている。午前中の新春見学会では、歴史に想いをはせながら、近距離に点在する建築遺産を散策した。
まず訪れたのは「二葉館」。ひときわ目立つオレンジ色の洋風屋根が印象的なこの館は、日本初の女優と謳われた川上貞奴と、 電力王と称された福沢桃介が、大正から昭和初期にかけて暮らしていた邸宅を移築・復元し、貞奴の関連資料を展示するとともに、郷土ゆかりの文学資料の保存・展示を行っている。ステンドグラスの光がこぼれる大広間、そして落ち着いた伝統的な和室…東洋と西洋の文化が溶け合った大正ロマンの香りを満喫した。
次に訪れたのは、アールヌーボーの余韻漂う洋風数寄普請「旧春田鉄次郎邸」。陶磁器貿易商として成功し、太洋商工株式会社を設立した春田鉄次郎が、武田五一に依頼し造った住宅と言われている。
今回は華やかな和装姿の参加者も多く、歴史風情ある和洋折衷の館では、木製の螺旋階段やガス灯、モダンなステンドグラスを背景に、より着物が美しく映え、思い思いに写真撮影を楽しんだ。
見学会後の新年会は、フレンチレストランで行われ、白を基調とした光溢れる店内は、くらしの色彩学会らしく色彩豊かで華やかな装いの参加者で溢れた。食事と共に「昨年出会った色」「今年に向けた色への思い」をテーマに、色にまつわる話の披露もあり、豊かなひと時となった。
最後は、色彩で社会にどんなメッセージを発信できるか、各々が出来ることを考え感じ、新たな年を迎える上で、活力にもなる有意義な時間となった。