測色研究会 2017年度研究発表会のご案内(2017年12月22日開催)

  • 測色研究会
  • 2017年11月17日

《PDFファイルによるご案内はこちら》

測色研究会 2017年度研究発表会のご案内

2017年度研究発表会の開催について御案内申し上げます。今年は当研究会のテーマについて,過去,大きな業績を残された二人の著名な先生がお亡くなりになりました。当研究会の顧問でいらっしゃる吉田豊彦先生と,コンピュータ・カラーマッチングシステム(CCM)に多大なる業績を残された村田幸男先生です。この為,今年度の研究発表会は、お二人の追悼を込めた会として開催致します。
まず、例年通りの研究発表ですが、今回は5件の発表に対し、2つのセッションを設けました。セッションⅠでは「色差・調色」について3件、ご発表頂きます。最初の2件はCCMに関するもので、建築用多彩模様のCCMと、Kubelka-Munkの理論の拡張について、ご発表頂きます。加えて、HDR対応の色空間の提案に関する発表が1件、あります。セッションⅡは「質感の評価・測定」です。写像性計測装置に関しての続報として、視感評価と計測値との相関を示す発表が1件、布地の質感評価と分光分布に関する発表が1件の合計2件の発表がございます。
更に本年10月に開催されたCIE Jeju 2017に関し、TC2-85(BRDFに関する新TCです)の第2回TCミーティングの内容について報告します。
引き続き、吉田豊彦先生と村田幸男先生の追悼講演を、当研究会の主査から行います。武井からは、吉田豊彦先生を偲んで、混色時に見られる色足が着色顔料の散乱係数と吸収係数によって説明できることを示した吉田豊彦先生の研究を紹介します。また、大住からは、村田幸男先生を偲んで、CCM開発の足跡をたどって解説すると共に、その将来についての展望を講演します。
以上、皆様の参加をお待ちしております。宜しくお願い申し上げます。

測色研究会主査 大住 雅之、武井 昇

1.研究発表会実施概要
日時:   2017年12月22日(金)10:35 ~ 17:30 (総会含む)
場所:   タワーホール船堀 401会議室
〒134-0091 東京都江戸川区船堀4-1-1 TEL:03-5676-2211 (都営新宿線船堀駅隣接)
参加資格:  どなたでもご参加頂けます。参加費用は無料です。
懇親会:  発表会の後,ささやかながら懇親会を予定しております.
予稿集:  予稿集はPDFでの事前配布を行います。準備ができ次第、ダウンロードの案内を致しますので、十分にご注意ください。

2.プログラム
10:10~10:35  開場 受付
10:35~10:40  挨拶 開催要領説明

セッションⅠ:色差・調色
10:40~11:00  Ⅰ-1.「建築用多彩模様の混色理論と色彩デザイン」 (20分)
*増田 豊(関西ペイント(株))
11:00~11:20  Ⅰ-2.「KubelkaMunk関数の吸収、散乱係数算出から、拡散方程式へ」 (20分)
*松本 和二(㈱分光応用技術研究所)
11:20~11:40  Ⅰ-3.「JNDをベースとした色差によるHDRへの応用」 (20分)
*金澤 勝(一般財団法人 NHKエンジニアリングシステム)

11:40~13:10  昼食休憩 (90分)

セッションⅡ:質感の評価・測定
13:10~13:30  Ⅱ-1.「Image Clarity-New Technology to Perfect Optical Properties of Surfaces」 (20分)
*田中 智(スガ試験機株式会社),須賀 茂雄,喜多 英雄,Jack Ladson
13:30~13:50  Ⅱ-2.「光沢布地の色の見えと質感印象に対する照明の分光分布の影響」 (20分)
*何 水蘭(女子美術大学大学院),中嶋 由貴,渕田 隆義

13:50~14:10  報告:「CIE2017Jeju 報告」

株式会社 オフィス・カラーサイエンス 大住雅之
※CIEでは新しいBRDF計測に関する新TC、TC2-85(Recommendation of the geometrical parameters for the measurement of the Bidirectional Reflectance Distribution Function)が発足し2回目の会議が開催されました。その内容について、報告を行います。

14:10~14:30 休憩 (20分)

14:30~15:15  追悼講演1:「吉田豊彦先生を偲んで
-塗料や絵の具の混色時に見られる色足(いろあし)のしくみ-」

元ポリテクセンター群馬 武井昇
※吉田豊彦先生を偲び、混色時に見られる色足が着色顔料の散乱係数と吸収係数によって説明できることを示した吉田先生の研究を紹介します。 また、吉田先生がOrganic Coatings: Science and Technology, Volume 7に載せた「Color Locus of Pigment Mixtures – Interpretation by Coefficient of Scattering and Absorption」を資料として提供します。

15:15~16:00  追悼講演2:「村田幸男先生を偲んで
-CCMの開発と求めるべき姿-」

株式会社 オフィス・カラーサイエンス 大住雅之
※村田幸男先生は、住友化学在籍中に、今のCCMの日本に於ける黎明期を支えたパイオニアでいらっしゃいました。CCMソフトウェアの混色部分を開発された方は、そのお名前を耳にされたことが有ると思います。その展開はソリッドカラーに対し、繊維、塗料から、半透明体のプラスチックに至るまで、測色学の知見を基に、多岐な分野にわたります。今回は、CCM開発の足跡をたどって解説すると共に、その将来についての展望をお話しします。

総合討論:
16:00~16:30  今回の研究発表会全体を通して、質疑応答を中心とした総合討論を行います。

総会:
16:30~17:00  今年度の報告と共に、来年度の活動計画について、総会を開催します。

懇親会
17:30~20:00  会場の近くで2~3時間ほど、ささやかながら懇親会を予定しています。参加希望者は申込みの際に合わせてご連絡下さい。会費は4~5千円程度で当日、懇親会の際に徴収します。

3.参加申込方法
参加費:  無料 (参加者には事前に発表論文集のPDFをダウンロードして頂きます。)
申込方法:  氏名、連絡手段(住所、電話番号、e-mailアドレスのいずれか)、測色研究会員・非会員、一般、学生の区別を、下記、日本色彩研究所、小林宛てご連絡下さい。
e-mail:  kobayashi.shinji@jcri.jp
※ 懇親会参加の予定を併せてお知らせください。
申込締切:  2017年12月20日(水)
※ 会場の都合により先着50名で締切らせて頂きます。皆様の参加をお持ちしております。

4.会場案内

以上