景色通信Vol.71『ジョンソンタウン』

  • 環境色彩研究会
  • 2018年05月02日

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景色通信Vol.71
『ジョンソンタウン』

3月中旬、色彩教材研究会の地域別サークル活動として、埼玉県入間市にある「ジョンソンタウン」の見学と撮影に行きました。
ジョンソンタウンの歴史は、1939年陸軍士官学校の将校住宅(磯野住宅)から、1950年朝鮮戦争時には「ジョンソン基地」となり、米軍ハウスを建設。1978年に基地返還後は、日本人向けに賃貸されていました。その後2002年には、オーナーである磯野商会の磯野達雄氏が、アメリカ帰りの建築家の渡辺治氏に老朽化した住宅の再生とまちづくりを依頼、2003年平成ハウス1号が完成。「ジョンソンタウン」へと改名されました。ジョンソンタウンには4タイプの建築物があります。そのうち米軍ハウスの外壁は下見板に塗装、屋根はコンクリート。平成ハウスは、バリアフリーになっており、夏期は天井上換気、冬期は床暖房、外観の特徴としては、上げ下げ窓、下見板風のサイディング、屋根はスレートか鋼板が使用されています。(大倉素子)
*2015年:都市景観大賞(国土交通大臣賞)受賞、2016年:土木学会デザイン賞(奨励賞)受賞、2017年:日本建築学会賞(業績)受賞。 参考文献:「ジョンソンタウン再生プロジェクト」磯野達雄・渡辺 治


ナチュラルな印象のフラワーショップ


駐車してある車も建物に馴染んで


エクステリアの白が効いている


ブルーのシンボルカラーの郵便ポスト