景色通信Vol.73『新潟・塩沢宿の雁木の町並み』

  • 環境色彩研究会
  • 2019年11月07日

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景色通信Vol.73
『新潟・塩沢宿の雁木の町並み』

塩沢宿は、江戸と越後を結ぶ三国街道沿いの宿場町として栄え、特産品である重要無形文化財の越後上布や、塩沢紬などの織物の産地として発展してきました。また、全国有数の豪雪地として知られています。
南魚沼市塩沢地区の三国街道塩沢宿「牧之通り(ぼくしどおり)」は、「北越雪譜」の著者鈴木牧之にちなんで命名された通りで、道路改良事業を機に「雪国の歴史と文化を活かすまちづくり」をテーマに塩沢らしい誇れる街づくりを目指して、地域住民が一体となり取組み、雪国特有の雁木の町並みの風情が再現された、新たに創られた美しい町なみです。
切妻造り妻入り無彩色に揃えられた町並みは、平成23年度 都市景観大賞「都市空間部門大賞(国土交通大臣賞)」受賞、平成27年に2015年「アジア都市景観賞」を受賞し、観光地として高く評価されています。
雁木とは、雪の多い地方で、雪避けのために家々の軒から庇を長く差し出して柱で支え、下を公共の通路にした構造物です。(永田泰弘)
撮影:2019年10月19日