コスメティクスと肌・顔研究会 2021年第1回学術講演会のご案内

  • コスメティクスと肌・顔研究会
  • 2021年03月10日

<コスメティクスと肌・顔研究会 2021年第1回学術講演会のご案内>

コスメティクスと肌・顔研究会の2021年第1回学術講演会を,オンラインにて以下の通り開催します.
ぜひご聴講頂きたく,ご案内申し上げます(研究会会員,日本色彩学会会員でない方も聴講できます).

日 時:2021年 3月25日(木)14時~16時30分
方 法:オンライン(Zoomミーティング)
参加費:無料
参加登録フォーム(できるだけ前日までに登録して下さい):
https://forms.gle/9fgAeANNwjbc17M98

【招待講演1】 14:00~15:00
『肌色の見えを思い通りに演出する-照明光とポイントメーキャップの効果-』
<講  師> 中島 由貴(女子美術大学・嘱託研究員)
<講演概要> ヒトの皮膚の色(以下,肌色)は,日常で最も目にする色の一つである.「顔面蒼白」,「血色がいい」,「土気色の顔」といった肌色の色調を示す表現があるように,我々は肌色の見えの些細な変化から相手の健康状態や感情を推し量っている.肌色は重要なコミュニケーションツールであるが,その見えは一義的に決まるものではない.「化粧品を店舗で試した上で購入したにもかかわらず,自宅で使ってみると思っていた色と違う」「化粧をしているのに外出先で血色が悪く見える」これらの経験は,肌色に対する照明光や背景色,衣服,化粧などの外的要因の影響,または外的要因同士の相互作用により生じている可能性がある.本研究では,上記の背景を課題として捉え,肌色と照明光,化粧の関係を色彩科学的な手法を用いて検討してきた.本講演では,肌色の見え方が照明光と化粧によりどこまで変わるのかを,ネイルやアイシャドウを用いた実験結果を例に紹介する.

【招待講演2】 15:10~16:10
『計算美学的アプローチにもとづく色彩調和研究:アゲハチョウ科の配色分析による事例』
<講  師> 梯 絵利奈(慶應義塾大学・特任助教)
<講演概要> 色彩調和原理の解明にむけ,アゲハチョウ科の中でも人間から好まれる種を美的対象とみなし,その配色傾向を画像解析によって分析した.具体的には,画像を色の類似度にもとづいて分類し,得られたクラスターの配色パターンを代表色の分布から判定した.この結果,美的対象としてのアゲハチョウ科の配色法則は主に対照明度,類似彩度,類似色相であることがわかった.(事務局補足: 梯絵利奈先生の博士学位論文と,Color Research and Application,PLOS ONE等の学術雑誌に投稿された研究成果についてご報告頂きます.)

【総会報告】 16:10~16:25 研究会事務局 坂本 隆(産業技術総合研究所)
【主査挨拶】 16:25~16:30 研究会主査 棟方 明博(元資生堂)

以下のGoogleフォームにメールアドレス,氏名,所属などをご記載の上,(できるだけ前日までに)参加登録をして下さい.ご登録頂いたメールアドレスへ,講演会へ参加するためのリンク(Zoomミーティングへのリンク)を講演会当日までにお送りします.
https://forms.gle/bVtmLHwZSF1Mbd9e6

本件問い合わせ先: sigcsf-ml@aist.go.jp(研究会事務局 坂本・若田)