画像色彩研究会について(ご案内)

  • 画像色彩研究会
  • 2004年12月14日

日本色彩学会“画像色彩研究会(sigCI)”について    主査 小林光夫

研究会の趣旨

人は,外界から色彩情報を画像として受け取っています.たとえば,対比や同化など色の見えに関する現象,布や建材などの色つや・材質感,さらには絵画やデザインなどの配色・色構成などは,画面上の色の分布や色の配置情報なしには語れません.
これまでの色彩研究では,議論を単純化するため,あるいは実験上の制約から,色を画像と切り離した形で取り扱うことが多かったように思います.一方,これまでの画像研究では,実用上の観点から処理技法が中心であり,色彩情報の扱いについては,現代色彩学の成果を十分に反映しているとは思われません.
現今,デジタルカメラ,プリンタ,パソコンなどの情報機器の性能向上とインターネットに代表される情報通信の普及により,身近に誰でも色彩画像を扱えるようになり,色彩を画像と分離することなく研究対象にできる環境となってきました.
このような状況から“画像の色彩”に係わる問題に積極的に取り組むために,2003年から“画像色彩研究会 (sigCI, special interest group on Color in Image)”の活動を開始しました.

研究対象

ひとことで言えば“画像の色彩”に係わる問題すべてが,研究対象となります.色彩再現,色彩抽出,色彩情報処理,などの技術的問題や,色のみえ,つや・テクスチャ,配色,色彩調和など,色知覚や心理に係わる問題,絵画,ファッション,テキスタイル,インテリア,環境などの,色彩分析から色彩設計,色彩計画に至る応用問題,さらには画像色彩のデジタルアーカイブ,画像色彩処理ソフトウェア開発,等々.

活動内容

シンポジウム・研究発表会/講演会・見学会/ワークショップ等.年に2,3回程度実施します.2004年度は,2004年5月15・16日開催の日本色彩学会第35回全国大会における第1回シンポジウムを開催し,見学会を9月15日に実施しました.また,研究発表会を2月26日に開催する予定で準備をすすめています.詳細は12月の学会ニューズをご覧ください.

構成

“画像の色彩”に興味をお持ちの方から広く会員を募ります.

主査:小林光夫(電気通信大学)
副主査:富永昌治(大阪電気通信大学)
幹事:大住雅之(オフィス・カラーサイエンス),鈴木卓治(国立歴史民俗博物館),
田中法博(長野大学),室屋泰三(国立新美術館設立準備室/東京国立近代美術館)

入会申込み

氏名,所属,連絡先を明記の上,電子メールでお申込みください.
アドレス: sigci@visithp.jp (件名 (Subject) を「研究会入会申込み」として下さい.)

画像色彩研究会 Web サイト “sigCI-Web” : http://sigci.visithp.jp

以上.